自然発生
先日インスタグラムでとある小学生年代のチームがトレーニングの様子を投稿していた。
何対何かは伏せるが、数的有意の状況でどう崩して行くかを目的としているようだった。
その練習風景の動画を見た限りでは、コーチが中に入ってこう動いたらここにスペースが開くからそのスペースを使おうという具合に何個かのパターンをコーチが示していた。子供はそれを見てトライしていくという感じの動画だった。
ここで気になったのは、コーチがやり方を示していたことだ。正解を教えてしまっている。もちろんたくさんのパターンのうちの何個かにすぎないものではあるが。正解を教えると子供はその中からしか選ばなくなる。まずはそのようにしてそこから子供にアイデアを引き出させるための策を用意しているのであればこれ以上何も言うことはないが。
子供の成長を促すトレーニングをするには、コーチがこうなったらいいなと思う状況を子供が自然に行うトレーニングを行わなければならない。コーチが正解を示すのではなく、子供が自ら正解に辿り着けるようにするのがベストだ。そのためにルール設定と声掛けが重要になってくる。ルール設定と声掛けがうまくいけば、こちらが意図したことが自然に発生する。
この自然発生こそが「育成指導」のトレーニングであると思っている。
もし何かの奇跡でこのブログを見た指導者の方は騙されたと思って自分の作ったトレーニングを見直してみてはいかがだろうか。
こんなの当たり前に知っているという指導のプロの方は時間を取らせてしまい申し訳ないです。
もし保護者の方が見ていたら、トレーニングを見る際の一助になったらいいなと思う。
Adeus,obrigado.
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